【松井証券の】積み立てNISA商品ランキングを徹底解説!

投資

確定拠出年金教育協会が運営するHP「つみたてNISAナビ」に松井証券の積み立てNISA商品ランキングが掲載されておりました。

引用元: つみたてNISAナビ

この表は松井証券で売れている投資信託のランキングが一目でわかる便利なものです。

しかし、それぞれの特徴、信託報酬や直近1年のリターンなど、いちいちアクセスしなければ一目でわかりませんでした。

なので、わたくし投資サラリーマン蔵之介、調べてみました。

ランキング上位から順番に各投資信託を発表しています。どうぞ、ご自身の資産形成の参考にしてください!

  1. 【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
      1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本情報
  2. 【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
      1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本情報
  3. 【第3位】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
      1. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) の基本情報
      2. 【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と【第3位】 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)  の比較
  4. 【第4位】eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
      1. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス の基本情報
      2. 【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と【第4位】eMAXIS Slim先進国株式インデックス の比較
  5. 【第5位】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
      1. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) の基本情報
  6. 【第6位】 iFreeS&P500 インデックス
      1. 【 第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) と 【第6位】 iFreeS&P500 インデックス  の比較
  7. 【第7位】ひふみプラス
        1. 「パッシブ運用」の方がパフォーマンスはよいことが多い
  8. 【第8位】SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
      1. SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) の基本情報
  9. 【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド
      1. 【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド の基本情報
      2. 【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と 【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド の比較
  10. 【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
      1. 【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド の基本情報
      2. 【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドと【第3位】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) の比較
  11. まとめ

【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する運用をめざすインデックスファンドです。

ジェイくん
ジェイくん

インデックスファンドってなんだジェイ?

インデックスファンド……S&P 500のような株価指数などの特定の指標(インデックス)と同じような値動きをするファンド(投資信託)のこと

なんと、このファンド(投資信託)を1つ買うだけで先進国、新興国を含む49か国の株式に分散投資できるというファンドです。

ちなみに、連動を目指す MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスのチャートは以下のようになっております。

ジェイくん
ジェイくん

これ一つ買うだけで、世界の経済成長に投資できるなんて、なんて魅力的なインデックスファンドだジェイ!


これ一つ買うだけで、世界の経済成長に投資できるなんて、なんて魅力的なインデックスファンドだジェイ!

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本情報

ファンド名eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用手数料0.1144%以内(年率・税込)
運用会社三菱UFJ国際投信株式会社 
設定日2018年10月31日
一年リターン44.59%
為替ヘッジ無し

設定日とは、投資信託の運用が開始される日のことです。 投資信託は、運用する前に資金を集める当初募集期間という時期を経て、設定日から運用を開始します。

SMBC日興証券HPより

世界経済は基本的には成長が持続しています。背景には断続的な人口増加と、テクノロジーの進歩が挙げられます。

このeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はそんな世界の経済成長に投資するインデックスファンドということもできます。


地域を限定しない世界の株式へ投資をすることで、世界経済の成長による恩恵を享受できるというわけです。

この eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) には 、1)非常に優秀なパフォーマンス 2)長期運用に適した低コスト 3)これ一つで世界中に投資できる という良さがあるといえます。 

1) については、埋め込みのチャートを見ていただきたい。

非常に力強く、右肩上がりを描いているのがわかるでしょうか。それもそのはず、基本的に世界経済はリーマンショック、コロナショックなどを乗り越えて成長を続けてきましたし、今後も成長すると考えられています。

2) については、これだけ優秀なパフォーマンスを発揮しながら、信託報酬は0.1144%。直近1年のリターンが+44%(約1.5倍)なのを考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた優秀なファンドと言えます。

貴方もこのファンドで世界中の企業の株主になってみませんか?

【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とは、米国の中でも大型株で構成されるS&P500指数に連動することをめざすインデックスファンドです。

ゴンちゃん
ゴンちゃん

S&P 500ってなんだゴン~? 

S&P500種指数……株価指数のひとつ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される、時価総額(=会社の価値)をベースにした指数です。ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されています。

SMBC日興証券HP

【S&P500のチャート】

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本情報

ファンド名eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
信託報酬0.0968%以内(年率・税込)
運用会社三菱UFJ国際投信株式会社 
設定日2018年7月3日
一年リターン46.14%
2021年6月30日現在

S&P500指数は、米国大型株の動向を表す株価指数で、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。これに連動するように作られた金融商品が、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

初心者はこれを買っていれば間違いないというインデックスファンドでもあります。

1)非常に優秀なパフォーマンス 2)長期運用に適した低コスト 3)これ一つで、成長を続ける米国株式80%に分散投資、主にこの3つがこのファンドの大きなメリットです。

1) については、埋め込みのチャートを見ていただきたい。

非常に力強く、右肩上がりを描いているのがわかるでしょうか。リーマンショック、そしてコロナショックを超えて、長期的に見れば必ず右肩上がりになっている非常に魅力的なインデックスファンドです。

2) については、これだけ優秀なパフォーマンスを発揮しながら、信託報酬は0.09%! 100万円を預けても、一年でコストが900円! ほとんど誤差のようなものですね。 

また直近1年のリターンが+46%(約1.5倍)なのを考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた優秀なファンドと言えます。

楽天証券の「つみたてNISA」ランキングでも1位の優良商品です。

【第3位】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)と連動する投資成果を目指して運用を行うファンドのことです。

【第2位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と非常によく似ていますが、その名の通りこちらには日本の株式が含まれていません。

ジェイくん
ジェイくん

日本が入っていないことが、【第2位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)との大きな違いだジェイ!

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) の基本情報

ファンド名eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
信託報酬0.1144%(年率・税込み)
運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2018.03.19
一年リターン45.78%
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と【第3位】 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)  の比較

名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
投資対象日本、先進国、新興国 【49か国】日本を除く先進国、新興国【48か国】
信託報酬(コスト)0.1144%以内(年率・税込)0.1144%(年率・税込み)
過去一年のリターン+44.59%+45.78%
2021年6月30日 時点

上記がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の比較ですがいかがでしょうか。

興味深いのは、わずかですが日本を除いたeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の方がパフォーマンスで上回っているという点ですかね。

もし、日本株の成長に期待できるのであれば、オールカントリー。

あるいは日本はこれから人口も減っていきますし、何か革新的なイノベーションが日本から生まれるなんて期待できない! という方は全世界株式(除く日本)でいいのかと思います。

ジェイくん
ジェイくん

日本を含めたほうがパフォーマンスが落ちるジェイ……
ちょっと複雑な気分だジェイ……

【第4位】eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、MSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果を目指すファンドになります。

このファンド(投資信託)を日本を除く世界各国の先進国の株式に投資を行うことができます。

ジェイくん
ジェイくん

日本と新興国が入っていないところが、【第2位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)との大きな違いだジェイ!

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス の基本情報

ファンド名eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
信託報酬0.1023%(年率・税込み)
運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2017.02.27
一年リターン46.01%
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と【第4位】eMAXIS Slim先進国株式インデックス の比較

名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)eMAXIS Slim先進国株式インデックス
投資対象日本、先進国、新興国 【49か国】日本を除く先進国【22か国】
信託報酬(コスト)0.1144%以内(年率・税込)0.1023%(年率・税込み)
過去一年のリターン+44.59%+46.01%
2021年6月30日 時点

【第5位】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、その名の通り8つの資産に均等配分されたポートフォリオに投資するファンドです。

具体的には、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リートおよび先進国リートへ実質的な投資を行います。

また、それぞれの基本投資割合は、純資産総額に対してそれぞれ12.5%とする。と目論見書(投資信託の取扱説明書のようなもの)にあります。8つの資産を均等に12.5%ずつ持つ、ということですね。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)目論見書 より抜粋

現代投資理論(MPT:Modrn Portfolio Theory)というものによると、リターンを向上させるためには、相関の低い投資対象にできる限り分散させることが望ましいです。

株式、債券、リートというのはそれぞれ値動きに相関性は低いですから、その意味では望ましいポートフォリオなのかもしれません。

例えば【第1位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、株式市場の規模の大きさによって配分をかえる「時価総額加重平均」を採用しています。

「時価総額加重平均」の例 【【第2位】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の地域構成比率】 参照:目論見書

一方【第5位】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のようにどの銘柄も均等に分散投資することを「均等加重平均」と呼びます。

さて、ここまで読んで頂くと、「均等加重平均」の方が、「時価総額加重平均」より平均をとっている分値動きが安定して安全そうだな、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

が、それは正しくはありません。

例えば、「均等加重平均」の中で、ある一つの資産(ここでは日本株にしましょう)が大きく値下がりして、まだまだ下がる場合のことを考えます。

時価総額加重平均」の場合、日本株が全体に占める割合はそれほど高くないので、ダメージはそれほど大きくなくて済むかもしれません。また、時価総額が減っていけば、それだけ保有割合も減少します。

「均等加重平均」の場合は何が起こるでしょうか。

この場合、日本株をさらに買い増す、ということが起こります。当然ですね。【第7位】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)で例えるなら、日本株の価値は下がってしまい、ポートフォリオの中で12.5%に満たなくなります。そうした場合でも自動的に買い付けが行われます。12.5%を維持するために。

つまり、下落相場においては、ある特定の下落している株などを買い増し続ける、ということがあり得るのです。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) の基本情報

ファンド名eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
信託報酬0.154%(年率・税込み)
運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2017.05.09
一年リターン22.56%
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第6位】 iFreeS&P500 インデックス

iFreeS&P500 インデックス は、投資成果をS&P500指数の動きに連動させることをめざして運用する投資信託です。運用会社、そして信託報酬と細かな違いはあれど、S&P500指数を反映するという点で【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と大きな違いはありません。

このため、【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較するのが最もわかりやすいと思われます。

【 第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) と 【第6位】 iFreeS&P500 インデックス  の比較

名称 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 【第6位】 iFreeS&P500 インデックス
運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社  大和アセットマネジメント
信託報酬(コスト) 0.0968%以内(年率・税込) 0.2475%(年率・税込み)
過去一年のリターン+44.59%+40.47%
2021年6月30日 時点

うーん、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) でよくね?

ちなみにiFreeシリーズは、この iFreeS&P500 インデックスに2倍のレバレッジをかけた商品「iFreeレバレッジS&P500」が有名で人気もあります。

一般的に「レバナス🍆」と呼ばれているモノですね。

ちなみにiFreeシリーズには、TQQQと同じような値動きをする商品もあります。

TQQQとiFreeレバレッジNASDAQ3倍ブルを徹底比較した記事は以下にあります。

【第7位】ひふみプラス

第7位のひふみプラスはいわゆる「アクティブファンド」です。この記事で紹介している【第9位】のフィデリティ・米国優良株・ファンドほかすべての投資信託は「パッシブファンド」です。

それでは「アクティブ」と「パッシブ」の違いはなんでしょうか。

「パッシブ」は、どれも運用の際に連動を目指す「指数」があります。その「指数」に従って自動的に資産を分散、運用するのが「パッシブ」運用です。

「アクティブ運用」「アクティブファンド」とはファンドマネージャーの判断によって運用方針を決定するファンドです。ファンドマネージャー(一流)が「あれ買う、これ売る」と決めるわけですね。

「パッシブ運用」の方がパフォーマンスはよいことが多い

投資の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』に詳しいですが、実は「パッシブ運用」の方が「アクティブファンド」よりも良い成績を上げることで知られています。

※資産運用の必読書『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』のネタバレ解説については以下をご覧ください。

ちなみに、「パッシブファンド」が「アクティブファンド」をアウトパフォーム(より良い成績を残すこと)する確率は時間が長期であればあるほど高くなります。

一時的には 「アクティブファンド」が「パッシブファンド」を上回る成績を出していても、時間がたつごとにその「パッシブファンド」のパフォーマンスが上回ることがほとんどです。

即ち、長期運用していくなら、「パッシブ運用」のような指数に従う運用の方が適しているというわけですね。

【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と【第7位】ひふみプラスの比較

名称 【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 【第7位】ひふみプラス
運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社  レオス・キャピタルワークス
信託報酬(コスト) 0.0968%以内(年率・税込) 1.078%(年率・税込)
過去一年のリターン+44.59%+22.30%
2021年6月30日 時点

うーーーーん。

いや、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)でよくね?(笑)

【第8位】SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))は、主に「グローバル株式インデックスマザーファンド」を通じて、世界の株式へ投資を行います。かつ、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うファンドです。為替ヘッジは行いません。

雪だるま、という名称は資産が雪だるま式に成長しますように、という願いを込めてつけられた名称だそうです。

こちらも、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスを見ていくのが【第10位】SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))を理解するには一番いいと思われるため、MFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスを見ていきます。

FTSEグローバルオールキャップインデックスは、時価総額加重インデックスです。

目論見書の最初のページにはこうあります。


The FTSE Global All Cap Index is a market-capitalisation weighted index representing the
performance of the large, mid and small cap stocks globally. The index covers Developed and
Emerging Markets and is suitable as the basis for investment products, such as funds,
derivatives and exchange-traded funds.

FTSE Russell Factsheet 参照

翻訳すると以下のようになります。

FTSEグローバルオールキャップインデックスは、時価総額加重インデックスであり、世界の大型、中型、小型株のパフォーマンスを反映しています。このFTSEグローバルオールキャップインデックスは、先進国および新興国市場をカバーし、ファンド、デリバティブ商品、およびETF(上場投資信託)などの投資商品の基盤として適しています。

FTSE Russell Factsheet 参照

ファンドやデリバティブ商品のための投資商品の基盤としても適しているということですね。

実際にFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスは大型株から小型株まで網羅していて、約8,000銘柄もの株式から構成されています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比べてみると、構成銘柄に小型株が含まれているという違いがあります。

指数小型株構成銘柄数
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス含む約9,000
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス含まない約3,000

また組み入れ上位10銘柄は下のようになります。(2021年6月30日現在です)

組み入れ上位10銘柄 引用元:FTSE Global All Cap Index 2021年6月30日

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) の基本情報

ファンド名SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
信託報酬0.0682%(年率・税込み)
運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2017.12.06
一年リターン38.38 %
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド

フィデリティ・米国優良株・ファンドもまたアクティブ運用をする投資信託になります。

楽天証券のHPには

別企業分析に際し、米国および世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活かし、現地ポートフォリオ・マネージャーのボトム・アップ・アプローチを重視した運用を行う。原則として為替ヘッジは行わない。

とあります。

ちなみに…… ボトムアップ・アプローチ とは……

ボトムアップ・アプローチ (ボトムアップ・アプローチ)
投資信託などで組み入れ銘柄の選択をしていく際のアプローチの仕方のひとつで、個別企業を財務状況などから1社ずつ細かく分析しながら投資対象としてピックアップして、ポートフォリオを構築していくものです。

SMBC日興証券HP

要するに、ファンドマネージャーが「良い」と思ったものを買っていくスタイルということですね。

組み入れ銘柄を見てみましょう。

上位がGAFAMで形成され、その他もアメリカの有力な企業が並びますね。

【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド の基本情報

ファンド名 フィデリティ・米国優良株・ファンド
信託報酬1.639%(年率・税込)
運用会社フィデリティ投信
設定日1998.04.01
一年リターン38.35%
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と 【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド の比較

名称 【第2位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 【第9位】フィデリティ・米国優良株・ファンド
運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社  フィデリティ投信
信託報酬(コスト) 0.0968%以内(年率・税込) 1.639%(年率・税込)
過去一年のリターン+44.59%+38.35%
2021年6月30日 時点

うーーーん

eMAXIS Slim 米国株式S&P500でいいんじゃね?

このフィデリティ・米国優良株・ファンドの特徴はアクティブ運用をしているにも拘わらず、S&P 500をアウトパフォームするような年もあります。

【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、「ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド」を通じて、日本を除く世界主要先進国の株式に投資することにより、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざす運用を行うファンドのことです。

要するに、MSCIコクサイ・インデックスを見ていくのが【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを理解するには一番いいと思われるため、MSCIコクサイ・インデックスを見ていきます。

MSCIコクサイ・インデックスは日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスです。

先進国23か国から日本を除く22か国で構成されています。大型株・中型株1,291銘柄が時価総額(価格×流通株数)の大きい順で組み込まれています。

時価総額の大きい順に組み入れられているため、市場規模の大きい米国株式比率が高くなっております。以下、図の左がセクターのWEIGHTS(比重)、国別のWEIGHTS(割合)になります。

セクター別の比重【左】と国別比重【右】 引用元:msci.com

なぜか日本語では最新のデータが出なかったため、英語で検索してみました。英語やっててよかった。

組み入れ上位10銘柄は上図、右のようになります。(2021年6月30日現在です)

国別の構成比では、市場規模の大きい米国(72.3%)、英国(4.52%)、フランス(3.62%)、カナダ(3.58%)、スイス(3.08%)、その他(12.91%)となっており、市場規模の大きな米国株式の比率が高いという特徴があります。

セクター別に見ますと、分散されています。IT(情報通信)の分野のウェイト(比重)が最も多いのは、アップルなど、組み入れ上位銘柄の時価総額が大きくなってきた影響もあるでしょうね。

ジェイくん
ジェイくん

日本が入っていない、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)とのパフォーマンスは下記で比べてみたジェイ!

【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド の基本情報

ファンド名<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬0.1023%(年率・税込み)
運用会社ニッセイアセットマネジメント
設定日2013.12.10
一年リターン39.33%
為替ヘッジ無し
2021年6月30日現在

【第10位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドと【第3位】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) の比較

名称<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
投資対象日本を除く先進国 【22か国】日本を除く先進国、新興国【48か国】
信託報酬(コスト)0.1023%(年率・税込み)0.1144%(年率・税込み)
過去一年のリターン+39.33%+45.78%
2021年6月30日 時点

上記が【第9位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドとeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の比較ですがいかがでしょうか。

直近1年のリターンでは、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の方がパフォーマンスで上回っています。

まとめ

いかがでしょうか。

楽天証券のつみたてNISAランキングと比べると「ひふみプラス」や「フィデリティ・米国優良株・ファンド」などのアクティブファンドが入っている点が松井証券のおススメランキングの特徴ですね。

松井証券ユーザーには、攻める人が多いんでしょうか?(*´з`)

あるいは、アクティブファンドが投資信託の手数料が高いことも関係があるのでしょうか。

ただ、比較の結果手数料や運用成績から見てもインデックスファンドがアクティブファンドをアウトパフォームしておりました。

また、楽天証券のランキングと比較しても「eMAXISシリーズ」は常にランクインしており、その人気の高さがうかがえます。

人気の高さも納得の優良商品ということもできますね。

ていうか、米国株(S&P)のパフォーマンスえぐすぎる……

むしろ、日本株に投資する投資信託とかいらんやろ……

皆さんはどう思いますか?

この記事を投資信託や投資のことを考える一つのきっかけにしていただければ幸いです。

今日もいい日になりますよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました