【レバレッジETFで】【『投資』をするには】

投資

「ツミレバ」「レバナス」という言葉に象徴されるように、レバレッジETFを用いた投資、積立手法が流行っております。

最近は楽天のレバナス🍆なんかも登場し、少し話題になりましたね。

特にレバレッジETFについては、それぞれの理解力が異なっているので、それぞれ好き勝手言いまくってます。

私は以前、TQQQ、SPXLという3倍のレバレッジ型ETFに関する記事を3つほどかきました。

SPXL、TQQQについての長期保有、積立への適性などはこちらを見て頂ければ幸いです。

今日はレバレッジ3倍ETFを研究して分かった、レバレッジ3倍ETFの投資手法に関する結論を書いていきます。

結論

★レバレッジ3倍ETFは積立投資であれば、長期保有が可能(但し、条件が二つある)
★条件①:どんなに下がっても、決められた額、決められた期間に投資するのをやめないこと
★条件②:中断しないために、すぐに引き出す必要のない資金で行うこと

それぞれ、詳細は上記記事に書いてあるので、詳しく知りたい方は是非参考にして下さい。

数学的感覚のテスト

貴方はどちらを選びますか?

Y:20年後、50%の確率で3倍、50%の確率で4倍になる
Z:20年後、50%の確率で100倍、50%の確率で1/10倍になる

どちらが良いでしょうか。

期待値で導き出す答え

期待値で答えを出してみましょう。

Y,Zともに余裕資金1000万円をぶち込んだとしましょう。(当たり前ですね。投資は必ず余裕資金でやらなければなりません)

Yの場合は50%で3000万円、50%で4000万円ですね。期待値は3500万円ですね。

Zの場合は50%で100,000万円、50%で100万円ですね。期待値は50,050万円ですね。

Yの期待値は3500万円。

一方、Zの場合は期待値が50,050万円に。

5億円ですね。

期待値という観点から考えれば、Zの方が良いです。

レバレッジETF

ここでYのイメージは普通のインデックスファンド。

ZのイメージはレバレッジETFです。

ここで迷いなくZを選べれば、貴方はレバレッジETFに投資をするべき気質はあるのでしょう。

というのが定説ですが……本当でしょうか?

疑う

皆さんの中には、恐らくこうした方もいらっしゃったのではないでしょうか。

いや確実にお金が減らない方がいい、と。

これはなんら不思議なことではありません。

実際に行動経済学において、

損失がもたらす影響は利得がもたらす影響よりも大きい

ということが確認されています。

一例として期待値を例に挙げましたが、期待値だけで投資を用いるのはなかなかにナンセンスでもあります。

プロスペクト理論の例

「くじX」「くじY」という2種類のくじがあるとします。どちらのくじを、より「欲しい」と思うでしょうか?

【Q1】
くじX:100%の確率で4,000円をもらえる
くじY:80%の確率で5,000円をもらえるが、20%の確率でハズレ(0円)。

少し計算すればわかりますが、どちらも期待値は同じ4000円です。

が、期待値という観点からすれば、どちらをひいても同じです。

が、多くの人は「くじX」を好みます。

もう一例見てみましょう。

【Q2】
くじX:100%の確率で4,000円の罰金を支払う
くじY:80%の確率で5,000円の罰金を支払うが、20%の確率で罰金なし

これも期待値は同じ、-4000円です。

が、多くの人は「くじY」を選びます。

つまり多くの私たちは、「損失の方が利得よりも「痛い」と思うから、損をするときにリスクをとるわけです」

ここで見てきたように私たちは、「損失を恐れるあまり過大評価し、利得を過小評価する」傾向にあります。

これが、そもそも「人間が投資に不向きに作られている」といわれる所以でもあります。

だって、本来は余裕のある利得を得られるときにはリスクをとってより高い利得を狙い、損失の場合はリスクを避けて損失を小さく収めたほうが合理的ですから。

以上の議論を詳しく知りたい人は「プロスペクト理論」で調べてみてください。

投資サラリーマンの解

そこで登場するのが、「レバレッジETF」+積み立て、という投資方法です。

そもそも論として、上記の二者択一は、一括投資であるから発生する問でもあります。

レバレッジETFの一括投資がいかに危険なものであるかは、以下で詳しく述べています。

デメリット

レバレッジETF+積み立て

という手法であれば、リスクを回避しながら、普通のレバレッジ投資するよりも高いリターンを手にすることができます。

しかし、デメリットがないわけではありません。

ここでデメリットを並べてみましょう。

デメリット

暴落時期に遭遇すると資産の90%が吹き飛ぶこともある

コロナ禍ではここまで吹き飛びませんでした。

ただ、TQQQとSPXLを対象にしたバックテストですと、リーマンショック時や、ITバブル崩壊期にそれらレバレッジE3倍ETFは資産の90%ほどが吹き飛ぶことがあるということもシミュレートされました。

デメリット②

継続的な投資が必要である。

レバレッジETFで下落のリスクを避けるためには、継続的な投資が不可欠です。

紹介している上記記事に詳しいですが、一括投資+レバレッジETF長期保有は、下落相場に遭遇する可能性を高め、ひいては資産が著しく下落する可能性を高めます。

まとめ

私はレバレッジETFを全肯定しているわけではありません。

しかしながら、レバレッジETFの積み立て投資というのは忙しくて日々の値動きや企業分析なんてしていられるか! というごくごく一般的なサラリーマン(⁉)の資産形成の強い味方でもあります。

ただ、レバレッジETFは本質的には金融デリバティブ商品を用いたデリバティブ取引であるものの、それに関する知識0でも誰でも購入出来てしまうのは問題でしょう。

このため、金融庁もレバレッジETFに関する注意喚起などをしたのだと思います。

ただ、レバレッジETFについては継続的に投資や成績を報告している例が少ないと感じます。

そこで、私は2021年8月から毎月30万円をTQQQにぶち込んでいる模様を定期的に発信しています!

ぜひ参考にしてください!

それでは、今日もいい日になりますよう。

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