「投資をやってみたいけれど、どういった投資戦略を立てればいいのかな?」
「株式投資に興味はあるけど、せっかく貯めた貯金がなくなるかもしれないのは怖いなー」
この記事はそんな株式投資はちょっとかじったけれど、まだこれといって勉強はしていないような初心~中級者に向けて書いています。
今日紹介する本はこちら。
「敗者のゲーム」? 株式投資はプラスサムのゲームじゃなかったゴンか?
早とちりしないと、最後まで読むジェイ!
米国のインデックスファンド(ETF)にお金を突っ込むだけの投資は、今でこそDaigoさんやひろゆきさん、元オリエンタルラジオの中田さんが推奨しており有名ですが、この本も『ウォール街のランダム・ウォーカー』と同じく「インデックスファンドを買うことが最も確実性の高い投資」ということを明言しています。
全米で100万部が売れた名著で、データ、コンテンツは幾度となくアップデートされています。
ここではまとめを簡潔に説明しているので、もっと詳しく知りたくなった方は原著をどうぞ!
『ウォール街のランダム・ウォーカー』についての解説はこちら!
あらすじ
投資とは「敗者のゲーム」である。なぜなら、そこでは勝者の英断によってではなく、敗者がミスすることによって勝敗が決着するからだ。
例えば、テニスで考えてみよう。プロテニスは「勝者のゲーム」でアマチュアのテニスは「敗者のゲーム」だ。プロのテニスは華麗なウイニングショットやスマッシュ、つまり「勝者の技」でゲームが決まる。これに対してアマチュアのテニスはほとんどがミス、つまり「敗者のミス」によりゲーム結果が決まる。
これは株式投資に対しても同じことが言える。株式投資は「敗者のミス」により結果が決まるゲームである。即ち、個人投資家など素人の「敗者のミス」で結果が決まるゲームであるといえる。
それゆえ、個人投資家がやたらと売買を繰り返すことは避けるべきである。
投資における大原則は「まず自分の長期的な投資目標を立て」て「いかなる相場においてもそれに固執すること」である。なぜなら、インデックスファンドに投資している限り、長期的には市場平均を上回るリターンを得ることができるからだ。
米国株式は右肩上がり
「ウォール街のランダム・ウォーカー」と同じく、「短期的な売買をやめて、インデックスファンドに長期投資しよう」という本です。これは彼らの自国である米国の株式市場の値動きを見れば当然と言えるかもしれません。
まずは以下をご覧ください。以下はS&P500指数です。(指数=「モノの変動を表す数字」の意味)
S&P500種指数……株価指数のひとつ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される、時価総額(=会社の価値)をベースにした指数です。ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されています。
SMBC日興証券HP
米国の株式市場は、右肩上がりの成長を実現しています。だから、このような「米国のインデックスファンドに投資(=米国株式市場に分散投資)しておけばええやん」というような本が出てきます。
ひろゆきさんとか中田のあっちゃんとかが「米国のインデックスファンドだけ投資しとけば?」とか言う理由はここにあったゴンなぁ~
一方、なぜ日本ではそのようなこと(日経平均のインデックスファンドに投資しとけばええやん)というような声が聞こえてこないかというと、やはりバブルの爪痕でしょうね。
日経が右肩上がりになるのはここ数年の出来事です。(主に2013年のアベノミクス以降)
実は、日本の株価というのはかの有名なバブル崩壊から始まり、ITバブル崩壊やリーマンショックなど、憂き目の連続で、そのため日本には個人投資家が米国と比べ少ない上、株式投資に過剰な恐怖心を持っているのだとか。
確かに私の親世代って、「株式投資」と聞くと眉に唾を付ける人が多い印象があります。バブルの影響ですかね……?
それでは「成功する運用基本方針」はどのように策定したらよいだろうか
著者は以下の以下の5ステップを推奨しています。(私はこのポイントがこの本の価値の5割以上を占めると思います! それほど、基本かつ重要なポイントです!)
✔成功する運用基本方針策定のポイント
≪第1段階≫
自分自身の長期運用目的の確認、その達成のために望ましい資産配分比率の策定(株式・債権……etc)
≪第2段階≫
株式ポートフォリオの決定(成長株VS割安株、大型株VS小型株、国内株VS米国….etc)
≪第3段階≫
アクティブVSパッシブ運用(指数の動きに従う運用)の比率の決定
アクティブ運用とは……株価の上昇が期待される銘柄を厳選して投資する運用手法。簡単に言うと、上がりそうな個別株を買って、儲けようとすること。
パッシブ運用とは……市場全体の値動き(指数の値動き)と同様の投資成果を目指す運用。簡単に言うとインデックスファンドを定期的に買い続けろということ。
注意してほしいのは、長期的なスパン(10年~20年)で見ると、パッシブ運用は7~8割の確率でアクティブ運用に勝つということ。
≪第4段階≫
個別ファンド(銘柄)の決定……残念なことにほとんどの投資家はここに時間を費やす。無駄なのに
≪第5段階≫
アクティブな運用……個別銘柄の選択・売買の実行。
そして、著者は最後に驚くべき結論でこの5つのステップを総括しています。
最小のコストで最大効果を生み出すのは第一段階である。
第四、第五段階は最もコストがかかる割にはリターンはほとんどない。
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