レバレッジ型投信は、上昇相場ではないとプラスにならない!
って見たけどいまいち意味が分からなかった。(投信=投資信託)
3分で解説するジェイ!
この記事は…… ☑3分で読めます。 ☑レバレッジ型投信、ETFがフラットな(ヨコヨコな)市場ではなぜアンダーパフォームするのかについて分かります。
レバレッジ型投資信託、ETFとは何か?
レバレッジ型投信・ETFとは、元の指標(レバナスであればNASDAQ100指数)の日々の騰落率のプラス○倍となるよう設計されている金融商品です。
QLD、楽天レバナス(2倍)、TQQQ、iFreeナスダック100 ブル3倍、などですね
そしてこれら レバレッジ型投信・ETF すべてに言えることですが、、、倍数が2倍であれ3倍であれ、それは1日の内の話であることを理解することが重要です!
これは、ある日の利益または損失が何であれ、次の日の始値が新しい設定点になる、ということ。
詳しく説明するジェイ!
たとえば、ETFがある日100ドルの評価から次の90ドルの評価に下がった場合、これは10%の低下です。
しかし、それを100ドルに戻すには、11%強上昇する必要があります。(90ドルが起点になるため)
さらに詳しく言いましょう。
平坦な市場でもアンダーパフォームするレバレッジ型投信、ETF
分かりやすく、まず通常のETFで説明します。
あるETFが1日目にx%上昇し、2日目にx%低下したとします。
最終的なリターンは、(1 + x)*(1-x)= 1-x ^ 2になります。
例えば前年にー20%の下落を経験したETFが今年一年かけて、20%成長したとします。 このとき、2年前の時点からー20+20=プラマイゼロ!とするのは間違いです。 実際には、(1-0.2)*(1+0.2)=0.96なので、2年前からは4%の下落になります。🤮
レバナスなどの2倍レバレッジETFの場合、式は(1 + 2x)*(1-2x)= 1-4x ^ 2になります。
上記と同じ例で2倍レバレッジ型ETFの価格推移を試算してみましょう。 例えば前年にー20%の下落を経験したETFが今年一年かけて、20%成長したとします。 このとき、2年前の時点からー20+20=プラマイゼロとするのはもちろん間違いです。 実際には、(1-2(0.2))*(1+2(0.2))=0.84なので、2年前からは16%の下落になります。🤮🤮🤮
ここから重要な結論が得られるジェイ!
レバナス🍆を始めとするレバレッジETFが大幅にアンダーパフォームするのは下げ相場だけでなく、フラット市場でもアンダーパフォームするのです!!
ちなみにTQQQ、 iFreeナスダック100 ブル3倍 などの3倍レバレッジETF・投資信託の場合、式は(1 + 3x)*(1-3x)= 1-9x ^ 2になります。
上記と同じ例で3倍レバレッジ型ETFの価格推移を試算してみましょう。 例えば前年にー20%の下落を経験したETFが今年一年かけて、20%成長したとします。 このとき、2年前の時点からー20+20=プラマイゼロとするのはもちろん間違いです。 実際には、(1-3(0.2))*(1+3(0.2))=0.64なので、2年前からは36%の下落になります。🤮🤮🤮
TQQQを始めとするレバレッジETFが大幅にアンダーパフォームするのは下げ相場だけでなく、フラット市場でもアンダーパフォームするのです!!
終わりに
いかがでしょうか。
近年流行りのレバレッジ型投資信託・ETFですが、こうした特徴から一般的には長期保有に適さない、という特性があります。
では、とのような際にレバレッジ型投資信託・ETFは長期保有できるのか、実はこちらにまとめてあります。
まとめると、投資の世界に低リスク・ハイリターンは通常はありえず、何かを得るにはそれ相応のリスクを覚悟しなければならないということですね。
それでは、今日もいい日になりますよう。
コメント