
S&P500のレバレッジ型ETF、SPXL買いたいジェイ! でも、SPXLって長期で持つことってできるのかわからないジェイ……

レバレッジ型ETFって、長期保有できないって聞いたゴン~。それってホントだゴンか⁇
今回は、そんなお悩みを抱えた方に非常に有益な内容となっております。
前回、TQQQが長期保有できるのか否かについて論じた記事の訳を二つほど書きました。
TQQQに引き続き、レバレッジ型ETFが長期保有できるのか? ということをテストした記事の和訳になります。
元記事は以下になります。
今回も非常に有益な内容となっております!
よろしければぜひご一読ください!
✔ポイント
☆SPXLはS&P 500の3倍のレバレッジ型ETFであり、大きなリスクと引き換えに大きなリターンを提供します。
☆バックテストでは、SPXLは長期にわたって保有でき、ほとんどの場合S&P 500を上回るということが示されました。
☆しかし下げ相場が長引くとポートフォリオがほぼ一掃される危険があります。
☆SPXLは、リスク許容度が大きく、S&P500がこれから急激に下がることはないだろうと確信している投資家のみが使用するべきでしょう。
SPXLとは
Direxion Daily S&P 500 Bull 3x Shares ETF(SPXL)は、S&P500の1日あたりのリターンを3倍にするレバレッジETFです。
たとえば、これは、S&P500の1日あたりのリターンが+ 3%の場合、SPXLは+ 9%というリターンを出します。
しかし、S&P 500が-3%低下した場合、SPXLは-9%低下します。
SPXLは、3倍に膨れた損失を受け入れることができ、S&P 500の3倍の利益を追い求める、リスク許容度が高い投資家向けに設計されています。
リスク・ドラッグ
従来の知識では、レバレッジETFは、毎日のリバランスとボラティリティのために長期間保持されるべきではないことが推奨されています。
通常のETFで説明してみましょう。
あるETFが1日目にx%上昇し、2日目にx%低下したとします。
最終的なリターンは、(1 + x)*(1-x)= 1-x ^ 2になります。
結果のx2乗の部分はリスク・ドラッグと呼ばれるものです。
大きなボラティリティ(価格変動)がポートフォリオの長期的なリターンにダメージを与えることをリスク・ドラッグといいます。(ここでのドラッグはdrag【引っ張る】です。つまり、ボラティリティに価格が引っ張られるというわけですね)
例えば前年にー20%の下落を経験したETFが今年一年かけて、20%成長したとします。 このとき、2年前の時点からー20+20=プラマイゼロ!とするのは間違いです。 実際には、(1-0.2)*(1+0.2)=0.96なので、2年前からは4%の下落になります。🤮
SPXLなどの3倍レバレッジETFの場合、式は(1 + 3x)*(1-3x)= 1-9x ^ 2になります。
上記と同じ例で3倍レバレッジ型ETFの価格推移を試算してみましょう。 例えば前年にー20%の下落を経験したETFが今年一年かけて、20%成長したとします。 このとき、2年前の時点からー20+20=プラマイゼロとするのはもちろん間違いです。 実際には、(1-3(0.2))*(1+3(0.2))=0.64なので、2年前からは36%の下落になります。🤮🤮🤮
これは、リスク・ドラッグ効果が1倍レバレッジETFの場合よりも9倍高いことを意味します。
これは、SPXLが大幅にアンダーパフォームするのはベア市場だけでなく、フラット市場でもあることを意味します。
バックテスト
ただし、S&P 500は、質の高い企業を対象とした幅広い指数であるため、平均して上昇する傾向があります!

非常にいい傾向だジェイ!
あまりにも長い間パフォーマンスが悪いインデックス内の企業は、最終的にインデックスから取り除かれます。
継続的な人口増加、生産性の向上、技術の進歩、インフレなどの他の要因はすべて、S&P500を長期的に上昇させ続けます。
SPXLのような3倍のレバレッジS&P 500 ETFは、長期的にはS&P 500を大幅に上回る可能性があり、レバレッジETFを長期的に保有すべきではないという常識を払拭するでしょう。
このことをさらに分析するために、バックテストを実行して、S&P 500とSPXLなどの3倍のレバレッジS&P 500ETFの1年間のパフォーマンスをシミュレートしました。
SPXLは、大不況後の2009年に作成されたため、長引く下落相場のパフォーマンスを評価するための過去のデータは多くありません。
過去30年間の主要な下落相場をすべてを含めることができるように、1990年にさかのぼるS&P500の日次リターンを参照にしました。
モデルの詳細: ★各データポイントは、投資家がS&P 500またはSPXLへの投資を開始した1日であり、関連するリターンは、1年後のリターンです。 ★簡単にするために、配当と手数料は考慮されていません
仮想SPXL(S&P500レバレッジ3倍)VS S&P500

投資家がSPXLに投資することへの懸念のひとつは、ポートフォリオが完全に消えてなくなることです。
これは過去30年間は決して起こらなかったでしょうが、大不況の間にこれに近いことは起こりました。
毎日のリバランスのためにSPXLが完全に消去される可能性はほとんどありません。
SPXLが完全に消し飛ぶためには、S&P 500が1日で33.33%以上下落する必要があります。
過去最大の1日下落は、S&P 500が20%下落した1987年のブラックマンデーでした。
現在では、S&P 500が1日で20%以上下落した場合に取引を停止するために、サーキットブレーカーも設置されています。
しかし、S&P 500は、長期間にわたって33.33%以上下落する可能性はあります。
歴史上には、長期で33%以上の下落というのも経験してきました。
ですが、毎日のリバランスにより、SPXLがゼロになることはおそらくないでしょう。
とはいえ、SPXLへの投資がポートフォリオを大幅に破壊しないという保証はありません。
2000年と2008年に始まった長引く下落相場は、S&P500とSPXLの最悪のリターンを叩きだしました。
SPXLは、通常、S&P500をアウトパフォームするが、リスクがないわけではない。
S&P 500とSPXLへの投資の1年間のリターンの差分を計算し、個々のデータポイントをヒストグラムに描きました。(赤と青の下図)
たとえば、S&P 500の1年間のリターンが10%であり、SPXLの場合は18%であった場合、差分は+ 8%になります。
毎日のリバランスにより、SPXLの1年リターンが実際にはS&P500の1年リターンの正確に3倍になることはめったにないことに注意してください。
データを見てみると、ほとんどの場合、SPXLはS&P500を上回っています。
SPXLのボラティリティの増加を腹に括る勇気を持っている、リスクを求める投資家は、SPXLを長期間維持することで利益を得ることができます。
SPXLは、1年間のリターンで平均してS&P 500を18%上回っています。
SPXLは、71%の確率で1990年~2020年の投資期間、1年リターンにおいて、S&P500を上回っています。
SPXLとS&P500の1年間のリターンの差分が200%を超える場合もあります。
これは通常、長引く下げ相場の後、株価が急回復する強気相場において発生します。
ただし、投資家は、29%の確率で、SPXLがS&P500をアンダーパフォームする事実に注意する必要があります。
なぜなら、SPXLがS&P 500より最大50%も下落する可能性もあるからです。
下げ相場でポートフォリオが40%減少するのを見るのは確かにすでに苦痛であります。
しかし、SPXLに投資した場合、90%以上減少し、資産のほとんどが吹っ飛ぶ状態になることもあり得ます。

1990年~2020年の期間においては、71%の確率で、SPXLがS&P500をアウトパフォームする(1年リターンにおいて)
ボラティリティと資産をほぼ失うような出来事に耐えられる投資家にとって、SPXLは彼らに大いに報いたでしょう。
投資家が1990年にS&P 500に投資を開始し、今日まで継続的に保有している場合、投資額は10倍になります。
同じ投資家が代わりにSPXLに投資し、90%の下落に対しても手放さず保有した場合、投資額は63倍になります。
S&P500のリターンの6倍になります。
結論
SPXLはリスク許容度が最も高い投資家のみが対象です。
SPXLを保有する投資家は、ほとんどの場合、長期的にはS&P500に対して大幅なアウトパフォーマンスを得ることができます。
しかし、ほとんどの投資家にとって、心理的な観点からは、通常のS&P 500 ETFを保有する方が良いでしょう。
なぜなら、ポートフォリオの90%の減少に耐えられず、底値でなげ売ってしまう。
そんなことをしない投資家は、あまり多くないからです。
実はね。
終わりに
いかがでしょうか。
本日紹介したS&P500もSPXLも楽天証券で購入可能です!
最初の一歩は少額からでも構いません。投資にルールはありませんから。
では、今日もいい日になりますよう。
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