【1000万円を貯めて気が付いた】 サラリーマンが新卒からFIREを目指すべきではない理由

投資

どうも投資サラリーマン蔵之介です。
このブログの趣旨に反するようなことをタイトルで書いてしまいましたが、1000万円を新卒で貯めるまでに得られた一つの気づきが

「サラリーマンが新卒からFIREを目指すべきではない」

のかもしれない、ということでした。

この「サラリーマンが新卒からFIREを目指すべきではない」ことの理由について以下の3つを理由に解説していきます。

①サラリーマンの給与体系とFIREという概念が合わない

勤続年数と年収が比例して増えていくのは、外資系のサラリーマンであっても同じでしょう。
なぜなら、新卒というのはほとんど使い物にならず、経験をつみ、実績を出すのに多少は時間がかかるでしょうから。
日系の大企業ならなおさら。まだまだ年功序列、そして、入社歴に比例して給与が上がっていくというのは、ほとんどの会社に当てはまります。

この日本のサラリーマン事情を前提においた場合、20代~30代前半を蓄財、そして資産形成の時期に充てるというのは、極めて効率が悪いんですよね。
いわば、一番所得が少ない(資産形成できる額が少ない)時期に資産形成をしようとしているわけですから。

このための一つの対策が副業などを通じた別の収入源の確保ですが、それはもはやサラリーマンのFIREとはいえるのだろうか……個人事業主のFIREのような気がします。

仮にサラリーマンの2~3年目の給料で資産運用をする額をひねりだすとなると、生活費やその他支出を削る可能性が大いに出てくると思います。
その削った支出のために、若い人生を楽しめなかったら本末転倒ですよね。

このような、所得が低い時期に蓄財、資産形成しなければならないのが、「サラリーマンが新卒からFIREを目指すべきではない」理由1つ目です。

②FIREしてしまうと30代~40代に仕事ができない

「サラリーマンが新卒からFIREを目指すべきではない」理由2つ目がFIREしてしまうと30代~40代の時期に仕事ができなくなる、です。

まずFIREの成功例の二人を見てみましょう。

まず『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』は、クリスティというアメリカ人エンジニアの、アメリカでのFIREの物語です。

『本気でFIREを目指す人のための資産形成入門』は穂高さんといつサラリーマンの、日本でのFIREの物語です。

両者、30代前半でFIREを達成し、自由な人生を送っています。
もちろんそれ自体は素晴らしいことです。

でも逆に言えば、30代前半でのリタイヤは飛んでもないデメリットを抱えていまして、
それが30代~40代の時期に仕事ができなくなるということです。

30代~40代の時期に仕事ができなくなるというのは、ビジネスマンにとってはえげつないリスクで、

DBで孫悟空が登場しないフリーザ編みたいな話で、
それだとベジータが泣いて終わっちゃうって話なんですけど、

要は自分がビジネス人生の主人公に慣れるとき、最も強いときに、その仕事人生を楽しめない、やりきれないってことなんですよね。

これって結構えぐいリスクで、
「31までに1億貯めました僕チンすご~~い」ってスタンスで30~40過ごした人と、
「30まで借金あったけど、35の時に社運をかけたプロジェクト成功させてシンガポールに鉄道ひいて、大阪名物551の肉まんを輸出、シンガポールでブームにしました
」って人、

どっちが魅力あるかって話なんですよね。

加えて、この40代までの過ごし方で、40代~50代も、まだまだ最後のビジネス花咲かせられる可能性もあるので、
30代~40代の時期に仕事ないリスクえげつないと感じてしまいます。

人生が終わりを迎えた60代に
「あぁ、俺は20で金なかったけど、30は事業に成功し、40で部長になってシンガポールに鉄道ひき、50で社内政治に敗れて和歌山に飛ばされ、60を出向先で終えたけど、
まぁ、俺のひいた鉄道がシンガポールで今も走っとる、いい人生やった」と成し遂げて終わるのか

「31までで1億貯めたから、後は働かなくてよかったぷぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

どっちが魅力的って話ですよね。

③サラリーマンであるメリットをFIREでは生かすことができない。

サラリーマンのメリットって、定年まで働けることにもあると思うんですよ。

これを聞くと、いやいや定年まで働くなんて地獄やんけ、と思われるかもしれないんですが。
逆に言うと、定年まで会社に寄生して金の無心をできるってことですからね。

例えばスポーツ選手とか、ミュージシャンとかアイドルとかは、
よほどの例外を除いて、定年(60まで)働き続けるとかできません。

その代わり、若いころにガッと稼ぎます。
本当は、こうしたライフサイクルの人の方がFIREにあってたりすると思いますが……(だって、仕事をリタイヤというか、仕事がないのだから)

我々はスポーツ選手でもアイドルでもないので、若いころに集中して稼げませんが、
真面目に会社のために働いていれば、生涯の総所得を一年ごとに会社から引き出すことができます。

しかも、終わりが近づくほど(基本的には)引き出し額が増えるんですよね。
早期にFIREして、フルタイムの仕事を絶ってしまうと、こうした「定年まで働ける」というサラリーマンのメリットを享受できない点がデメリット3つ目です。

まとめ

FIREというのは生き方の一つです。
私は現状、経済的自由を達成したいため、今のところはFIREを目指すこととします。
が、少し資産運用に回すお金のペースは落とそうと考えています。

理由は若いうちにもう少し人生を楽しむ方向に舵をきるためです。

今日の記事に書いたように、そもそも日本のサラリーマンの給与所得の仕組みとFIREというのがあまりうまくかみ合っていないような気もしています。

また思考がアップデートしたらこうした記事も上げてみようと思います。

まとめると、中国の串焼き露店で、CAの制服きた4人組(全員美人中国人)の内の一人が、セミの幼虫の串焼き食ってたのが忘れられません。

今日もいい日になりますよう。

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