【ネタバレ解説】『DIE WITH ZERO人生が豊かになりすぎる究極のルール』【FIREを本気で目指す貴方にこそ読ませたい】

投資

「FIREやアーリーリタイヤを目指すために頑張ってきたけど、最近疲れてきた……」

「セミリタイヤを目指して色々頑張っているけど、もうやんなってきた……」

そんな貴方のために、今回紹介する本は『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』です。


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

世間では、FIRE(Financial Independence,Retire Early)やセミリタイアをめざし資産形成している人たちの間で話題になっています。

著者も「FIRE」を目指すために様々なことを勉強し、ノウハウを発信しています。

ですが、たまに思うのではないでしょうか……

「疲れた……」「遊びたい……」「たまにはパーッとお金を使いたい……」

著者自身は節約のルールの中に「ご褒美」を入れているので、それほど感じることはありませんが(詳しくはこちら)それでもたまに、もうやんなってしまうことはあります。笑

ましてや、節約頑張っているのに投資で爆損したりすると目の前が真っ暗になりそうになります。ポケモンの主人公か。

ここ最近出版されたFIRE本を読んでも、若くして実現した人は極端に節約している人が多いです。(FIRE本のまとめはこちら!)

『資産形成をしつつ、人生もエンジョイしたい!』

『DIE WITH ZERO』はそんな人の為の本です!

ジェイくん
ジェイくん

それでは解説だジェイ!

人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ。

「若い頃ははした金を貯めずに今しかできない経験にお金を使え!」
ということを本書では強く主張しています。

人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。
だからこそ、限られた時間の中で命を最大限に燃やす方法を考えなければならない。

DIE WITH ZERO本文より引用

貴方がサラリーマンであれば、若く薄給の内に努力して貯められるお金の額は大したことはありません。

そしてその金額は、貴方がキャリアを積めば簡単に手に入れることができるかもしれない額なのです。

それゆえ著者は、「体力や気力の充実している若い頃にしかできないことに惜しみなくお金を使う」ことを推奨しています。

若いころに経験したことは「資産」として心に残ります。

そしてその後の人生で幾度となく幸せな瞬間を思い出す。いわば「思い出の配当」に浸れるのです。

「長い人生で何度も思い出すよい思い出を、どれだけ作れるかで人生の充実度は変わる」

これが著者が、「人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ」と主張する所以です。

必要以上にお金を貯めない

お金を稼ぐために費やした時間は、ほかの何かに費やすための時間を犠牲にして作った時間です。

確かに必要最小限のお金は稼がなければいけません。人は水と塩では生きられないので……

しかし、人生で使いきれない必要以上のお金を稼ぐことは時間の無駄と説明しています。

私はモノを買おうとするたびに、それを手に入れるのに必要な時間を計算するようになった。店でお洒落なシャツを見かけたらなら、値札を核にして暗算した。「ダメだ! このシャツを買うのに2時間も働けない!」

DIE WITH ZERO本文より引用

多くの人は年を取ると若い頃のようにお金を使わなくなるという理由もあります。
それは、年を取るにつれて、できることも限られていくからです。

老いる前に残りの資産を使いきることを意識する

著者は出来るだけ死ぬときにお金が「ゼロ」にすることをすすめています。なぜなら、例えばあなたが死ぬときに2000万円をのこしていたら、その2000万円分の労働時間は全くの無駄だったからです。

金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度をあげるコツなのである。

DIE WITH ZERO本文より引用

これは自分のことだけではなく相続も同じです。
子供がなるべく若くて経験できるうちに相続をすべきと主張しています。

現在、子供が相続する平均の年齢は60歳前後だそう。それよりも、自分の子供が30代など若く、またお金が必要な時期に相続を済ませるべきだと著者は主張しています。


「健康な時期にお金を使うこと」

これは本書が一貫して発信しているメッセージです。

アリとキリギリスの中間で生きる

本書ではアリとキリギリスの寓話が出てきます。

読む前は、アリのような人生を否定する内容を想像していました。
しかし、「アリとキリギリスの中間」で生きることを推奨しています。

「どの年齢でどれくらい金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験に金を費やすかだ。」
これは、アリとキリギリスが直面した仕事と遊びのトレードオフに似ている。

DIE WITH ZERO 本文より引用

このようなスタンスをとるのは、著者がファンドマネージャーということも影響しているでしょう。彼は、稼ぐことや資産を持つことの重要性も認識しています。

そのため、本書では時間を無駄にしない効率的な投資方法なども紹介しています。

なお、僕は新卒から一刻も早く投資、あるいは資産運用をスタートすべきだというスタンスをとっています。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

まとめ

本書は口コミでじわじわと話題にもなっているようです。

口コミで広がっているだけあり、SNSのコメントをピックアップしてみても好評価のものが多いです。両学長やワーママはるさんなど著名なインフルエンサーも本書を取り上げています。

最後に、あえて本書の欠点を上げるならば、定量的なデータの少なさと主観により一人語りが多いことです。

確かにDIE WITH ZERO(死ぬときまでに資産を使い切る)ことは理想ですが、あまりにもリスクが高すぎると思われます。だって、僕だって6人共同部屋の格安ホテルで最後の時を迎えたくはないですから。

ただ、本書は終始、若くしてリスクを取りチャレンジすることのメリット、価値を様々なロジックで主張します。

頭ではわかっていても、なかなか行動に移すことは難しい挑戦、リスクテイクを強く後押ししてくれます。

2000円にも満たない金額で自分の人生のマネジメント術を教えてくれる良書です。特に長期的な資産形成をしている人には、絶対に読んでほしい1冊です。


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

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