昨日の夜、ウクライナ情勢が知りたくて3ヶ月ぶりくらいにテレビを付けました。
夜でしたが、ちょうどその時間帯だけだったのか、どのチャンネルを回してもウクライナ情勢のことをやっていなくて(まだニュースの時間帯ではなかったからかもしれません)あぁ、本当に別世界の話なんだな、と思ってしまいました。
ウクライナの首都キーウ(キエフ)にロシア軍が接近している中、25日、中心部で爆発音が聞こえたとAFP通信やCNNなどが報じています。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日に発表したビデオ声明で、ロシアに停戦交渉を呼びかけました。これに対しロシアのプーチン大統領は、ウクライナの中立化と非軍事化が条件とした上で、停戦交渉の用意があるとの意向を示しています。
2022年2月26日現在は上記引用のような状況ですが、米国株は25日からなぜか反発しています。
それに際し、このような表を見つけました。(以下の表)
侵略で買え
上記は、過去の侵略戦争時で買った場合の表です。一見底値近くで拾えているように見えますが、本当でしょうか。
そこで今回はS&P500が侵略時、開戦時に買った場合、半年後、1年後どうなっていたかを検証してみました。
結論……侵略時に買え! はおおむね正解
結論としては、過去5回の侵略を分析すると、開戦/侵略が起きた日に買った場合、1年後平均リターンはS&P500で18.225%でした。以下、表にまとめてあります。(当該日が休日の場合は翌営業日)
S&P500 | 開戦/侵略時から半年後リターン | 1年後リターン | 侵略時株価 | 半年後株価 | 1年後株価 |
ベトナム戦争 | 5.41% | 2.85% | 83.49 | 88.01 | 85.87 |
湾岸戦争 | 16.73% | 27.89% | 327.97 | 382.86 | 419.45 |
アフガニスタン紛争 | 8.04% | -17.36% | 1,071.37 | 1,157.54 | 885.35 |
イラク戦争 | 14.09% | 27.63% | 879.60 | 1,003.54 | 1,122.72 |
クリミア危機・ウクライナ東部紛争 | 6.67% | 14.53% | 1,842.79 | 1,965.77 | 2,110.61 |
アフガニスタン紛争を除いた平均リターン | 10.725% | 18.225% | ーーーーー | ーーーーー | ーーーーー |
アフガニスタン紛争後の期間はゴリゴリに下がっていますね。
これは米国の2000年初期のITバブル崩壊が関係していると思われます。
今回の目的は「開戦後半年、1年のリターンを検証」することなので、あまりにも影響が大きいと思われるITバブル崩壊は除いて平均を出しました。
開戦/侵略時から半年後の平均リターンは10.725%、一年後のリターンは18.25%でした。
まとめ
以前、株式市場には先見性がある、という記事を書きました。
今回の侵略開始日の米国株上昇も同じ現象だと思っています。即ち、市場はもう悪材料を織り込んでしまった、それゆえ停戦への希望や利上げ軽減の方に強く反応した、と。
今後、ロシアとウクライナ情勢がどうなるのかによってまた刻一刻と金融相場の様子も変わっていくと思われますので、引き続き中止していきたいと思います。
そして何よりもロシア、ウクライナ情勢が一刻でも早く落ち着き、一人でも血を流すことなく問題が解決されることを心から祈っております。
それでは、今日もいい日になりますよう。
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