この記事では…… ☑信託期間を延長した、Nasdaq100 3倍ブルについてわかります。
Nasdaq100 3倍ブルの信託期間延長決定!
タイトル通り! Nasdaq100 3倍ブルの信託期間延長が決定しました!
https://www.daiwa-am.co.jp/news/20220204_3432.pdf
これでNasdaq100 3倍ブルの懸念点の一つが払拭されることになりましたね。
以前までNasdaq100 3倍ブルには信託期間が2023年10月20日までまでという設定があり、が終了すれば、強制的に利確/損切りされる予定でした。
信託期間の延長理由といたしましては、
①パフォーマンスが2022年年初の下げまでは良好であったこと
②純資産総額が順調に伸びていること、が挙げられるのではないでしょうか。
いずれにせよ、投資家の支持を得られていた、ということですね。
そもそもNasdaq100 3倍ブルとは?
正式名称は『iFreeレバレッジNASDAQ100 3倍ブル』です。
1日の値動きが、Nasdaq100指数の3倍になるように調整された投資信託になります。
大きな特徴を以下にまとめてみました!
NASDAQ100 ブル3倍 | |
正式名称 | NASDAQ100 3倍ブル |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
運用資産額 | 82.97億円 |
経費率 (年) | 1.52375%以下(税込) |
為替ヘッジ | あり |
信託期間 | 2026年10月22日まで |
流動性 | ×(一日一度価格が決定) |
6カ月トータルリターン | -16.44% |
1年トータルリターン | +11.13% |
取り扱い証券会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券他 |
特定口座 | 〇 |
それでは一つ一つ解説していきます。
流動性
NASDAQ100 3倍ブルは1日に1度価格が決まり、その価格でしか購入や売却ができません。注文をしてから約定するまでにはタイムラグが生じ、約定するまでは時価がわからないのです。
さらに休日、特に連休中に一切取引ができないという問題もあります。
例えばゴールデンウィークの期間は購入も売却もできません。
もしもこの期間にコロナショックのような出来事が起きて、米国市場が大きく動いても、取引するには次の営業日を指をくわえて待つしかありません。
もしこれがあまりにもデメリットに感じるのであれば、TQQQを検討することをおススメします!
経費率
NASDAQ100 3倍ブルはレバレッジ型投資信託の中でもかなり経費率は高いといえそうです。
なお経費率の「以下」という文言が気になったので調べてみました。
目論見書によると連動債券の分を合わせて最大で1.52375%となるとのことです。
✔信託報酬は1.22375%(税込)
大和アセットマネジメント HPより
✔ナスダック100の先物だけでなく「米国の株式市場の値動きを享受する連動債券」「マザーファンドの受益証券」にも投資している。資産の流動性によりその配分比率が決まるため、連動債券の経費率が一定でない(年率0.3%程度)。

ジェイは「日々の変化率をナスダック100の3倍に近づけるため、先物と連動債券と受益証券の割合をリバランスしている」という意味に解釈しているジェイ!
為替ヘッジの有無について
TQQQはドル建てなので、為替の影響を受けます。
✔円高⇒ 円での評価額が下落 ✔円安⇒ 円での評価額が上昇
という値動きをします。
一方、NASDAQ1003売ブルは為替ヘッジがあるため、為替の影響が軽減されます。
なので円高になっても為替差損が出にくいという特徴があります。裏を返せば、円安になっても為替差益が出にくいです。
為替ヘッジは一長一短であるため、ご自身の運用計画、ポートフォリオを踏まえてどちらが向いているかを検討する必要はあると思います。
特定口座について
NASDAQ100 ブル3倍の大きなメリットは、特定口座で購入できるということです。
税金の手続きで有利ですし、何より圧倒的に楽です。
一方先ほど紹介したTQQQは楽天証券、SBI証券、マネックス証券では買えず、日本国内居住者の現実的な選択肢は、interactive brokers証券で買うことになります。
一般口座で買うしかないため、利益や損失が出た場合は確定申告を自分で行う必要があります。
追証は発生する?
結論から言いますと、NASDAQ100 3倍ブルでは追証は発生しません。
最悪の場合、商品価値が0になることはありますが(それはほぼ確実にないでしょうが)投資した金額以上に損することはありません。
レバレッジをかけながら、追証の心配をせずに済むのは大きなメリットですね。
NASDAQ100 3倍ブルの大きなデメリット
安定運用への切り替え
準価額が5営業日連続して1,000円未満となった場合、最長3カ月程度運用を継続した後、わが国の短期金融商品等による安定運用に切り替えを行ないます。
上記は目論見書にある記載です。
即ち初期設定の10000円から1/10以上下落したら、安定運用に自動的に切り替わります。
これにはメリットと同時に大きなデメリットも伴います。
メリットは全財産を失うことを防ぎぎりぎり資産の1/10を守ってくれるというものです。
デメリットは大暴落により下がった所で安全運用に切り替えられたら、その後のリバウンドでついていけなくなり、資産が永久に戻らなくなることです。
例えば今回のコロナ禍を取ってみても、これは大きなデメリットだと考えられます。急落した後でリバウンドについていけないとなると、その後の株式相場の復調についていけずただただ損失だけが確定してしまいます。
特に値動きの激しいハイテク銘柄の多いNASDAQ100に連動する投資信託としてこの点は大きなデメリットと言えます。
ちなみに「安定運用」の場合には年率0.088%という低い信託報酬で、NASDAQ100を含む株ではなく日本の短期債券で運用される方針のようです。
まとめ
今後も継続してNasdaq100指数が上昇すると考えるなら、Nasdaq100 3倍ブルは魅力的な選択肢になりえると思います。
ただし注意したいのは、レバレッジ型投信はヨコヨコ市場でもアンダーパフォームするということですね。以下で詳しく解説しています。
また、Nasdaq10 3倍ブルは今年2022年1月の下げ相場で、過去一年間の含み益を全部吐き出しました。
レバレッジ3倍商品は下落相場には非常に弱いので、自分のリスク許容度の中で投資をするようにするのがベストですね。
投資に大切なのは、親父でも、お袋でもなく、そう、リ、リスク許容度です。
自分のリスク許容度を心得て賢い投資をしたいものですね。
それでは、今日もいい日になりますよう。
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